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歯の事故と応急処置

はじめに 破折 脱臼 まとめ

脱臼

外力により歯が骨から離れるような状態が生じることがあります。これを脱臼といいます。これは歯を骨に固定している歯根膜という組織に断裂が生じたことを意味します。脱臼には歯が骨から完全に離れて、抜け落ちてしまうような完全脱臼から、一部の歯根膜が断裂しただけの不完全脱臼までさまざまな脱臼の状況があります。

■脱落歯の治療
脱臼の中でも、歯が完全に抜けてしまうような場合を脱落と呼びます。脱落は、すぐに手当をすれば歯を助けることができます。外力により歯が抜ける場合、歯根膜のほぼ中央で断裂が起きます。すなわち歯根膜の半分は、歯に付いたまま抜けます。ここで大切なのは、抜けた歯が助かるかどうかはこの抜けた歯についている歯根膜が生きているかどうかにかかっているという事です。もし生きていれば、歯を元の骨の穴(抜歯窩)に戻す(再植する)ことにより、歯は再び機能を回復します。また、歯の根っこの先がまだ完成していない歯では、再植後に神経が生き返ることがあります。歯根膜は乾燥に弱く、口の外ではおよそ30分ぐらいしか生きていません。従って歯が抜けてから30分以内に歯医者さんに元に戻してもらうか、自分で戻すことが重要です。歯根膜を長く生かしておくためには、抜けた歯を口の中に入れておくか、牛乳の中に漬けておくのが最良です。こうすることによって歯根膜を数時間生かしておくことが可能です。


■脱落歯の緊急処置
事故で歯が完全に抜けてしまった時、一体どうすれば良いのでしょうか。歯医者さんへ行く前に自分でできる応急処置には、おもに2つの方法があります。
脱落歯の緊急処置(歯を再植する)
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